ハリモグラ目線で。

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help リーダーに追加 RSS 深々と雪降り積もる真夜中に雪庇と闘う

<<   作成日時 : 2008/02/19 01:22   >>

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当地、北海道はこの2月、近年まれに見る大雪である。
そしてわが青春の「はりモグラ邸」はオメガルーフィングの無落雪屋根だ。
これが何を意味するかと言うと―。

画像

雪庇が急成長!!


ということになるのである。(T-T)

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雪庇(せっぴ)とは―、

"雪庇(せっぴ)とは、雪のかぶった山の尾根、山頂などに、風が一方方向に吹き、風下方向にできる雪の塊である。放置すると、自重に負けて崩落するまで際限なく大きくなる。大きな雪庇はブロック雪崩の原因になることから、定期的に除去される"Wikipediaより引用

というものである。住宅の屋根にできるのも珍しい事ではない。特にわが家のような無落雪の屋根の場合だと、自重で滑り落ちる事がないためにその大きさは数日でメガトン級に発達する。

そしてその下にあるものは玄関ポーチ(の入り口)。なんてこったい、うっかり東側になんぞ玄関の入り口を向けるんじゃなかった。協同住建の皆さんも、札幌市北部その他多雪地域に無落雪の輸入住宅を建築するときは、東側に玄関を向けちゃダメですよ(笑)。

むろん建築当時は雪庇などは想像だにしておらず、よってわが家には屋根に登れるような足がかりは一切ない。
かといって諦めモードに入ってこのまま座して死を待つわけにはいかない。だけでなく毎日が「ロンドンばぁし落ちた〜♪落ちた〜♪落ちた〜♪」ではとてもじゃないが春を待つまでもなくマジでノイローゼの5秒前である。
というわけで恒例。はりモグラの知恵と根性をもって、見事この雪庇を取り払ってくれるわ!成らぬでもせめてひと花咲かせてみせようぞッ!!


でもやり方がまったく分からないのでネットでグリグリ調べてみる。雪庇防止の屋根工事なんかも提案されてたりするんだけど、どう見てもカッコ悪いよ、コレなんて…。金かかるし。

そんな折、こんな画像を見つけた。場所は青森県である。
ここで閃いたね僕は。こんな校舎のような高い屋根だったらどうしたってクレーン車が必要になるけれど、作業原理としては単純明快。つまり得物が届けば雪庇なんて何とかなるんじゃないのか?

ということはだ。きっと先に似たようなことを思い立って挑戦している奇特な人がどこかにいるはずである。
というわけで矛先を変え、さらに検索検索していったら、案の定いましたよ。それもほんの目鼻の先の隣町の住人だよこの人。
その記事がコチラ。

ん〜素晴らしい。素晴らしく合理的だ。ノコギリまでは考えつかなかった。

画像

で、仕事の帰りすがら買ってきた。おそらく件の方と同じ百均(ダイソー)だったのだろう(さすがに店舗は違うと思われる)。まったく同じノコだった(笑)。園芸用の長いポールはなかったので細身の竹竿(1.8m)を2本買ってみた。

まずはノコギリと竹竿を針金で緊縛する。今回活躍した針金というのは、いつぞや通勤快速トゥデイのマフラー補修でお世話になった園芸用針金の余り、である。う〜む、この辺りが家ブログサイトって感じでイイなぁ。参ったなぁ。
また、細身の竹竿2本連結では振り回し時の強度に自信が持てなかったので急遽、家のクローゼットに転がっていたステンレスの物干しポール(伸縮可能)を接ぐことにしてみた。このポールは延ばせば2.5mほどにもなる。
接ぎ方は、まずは2本の棒っこを数十センチ重ねたところを針金でぐるぐるとらせん状に縛り付けて固定し、上から強力ガムテープでミイラ巻きにする、という至ってシンプルな手法である。

モノは試しと夜の寒空の中、得物を持って外に出ていざ挑戦してみるが届かない。
ちいっ、足りぬか。

もう一度家の中に戻り、家の中のあらゆる収納をがさがさしていると、2階ベランダにふと極太の突っ張り棒が転がっているのに気づいた。
さっそく持ってきて先ほどと同様に接いで延ばしてやる。
できた!
いざ、出陣。
 (※注:危険作業が伴います。真似して怪我しても当管理人は一切の責任を負えません。)

画像

見よ、この威力!

わはははは!「雪庇バスタードソード」(※手に持ってる物干し竿のこと)量産の暁には、連邦軍(※雪庇のことだと思われる)など物の数ではないわあっ!!あ、それそれ。シャコシャコ…(ノコで雪を切る音)

画像

画像を見ていただければお分かりだろう。もうこれで何をも恐れずに玄関に出入りすることができる。変な歌が頭の中を駆け巡る心配ももうない。
ちなみにここまで切り落とすのに要した時間はほんの15分足らずだ。ブラボー。
でも作製するのに試行錯誤で時間がかかったから今夜はもう寝ることにする。zzz

まったく、こんな素晴らしい道具を考えた人には宝剣付き柏葉騎士十字賞を授与したい。

画像

で、その翌日か翌々日。
夜半に大雪が来ていたなと思っていたら、やはり雪庇も急成長していた。
もはやその姿は今や懐かしきリーゼント(笑)。

家よ待っていろ。仕事から帰ってきたら、またカットしてやるからな。

画像

で、その夜。どうなってんだ今年の北海道。今夜もまた雪が降ってきたよ。(T-T)

画像

ちなみにこれが例の「雪庇バスタードソード」(←まだ言ってる)の全貌。不恰好ながら佐々木小次郎の刀よりも長大で頼もしい相棒である。いったい全長何メートルあるんだか。

画像

あらためて先端部分の画像。外れたり曲がったりしないよう工夫してかなり厳重に縛っておいたお陰で、ふらつくことなく非常に使いやすい。その気になれば自邸内から人知れず隣家の大切な庭木を切り倒すことだって不可能ではない(笑)。もはや気分はテロリストである。

画像

さすがに屋根の一番高い部分には長刀(ノコ)が届かないので、将来的にいろいろな用途に使える脚立を買ってみた。実は欲しかったんだーコレ。

気を良くして、では、いざ尋常に、勝負―

画像

どうですかお客さーーんっ!!
(by加山雄三)

全て切り落とすのにも占めて一時間とかからない。

切り落とす際にはまず縦方向(屋根に向かって)にいくつか切込みを入れていき、それが終わったら端っこのほうから横方向(庇と平行の方向)に刃を入れていくのだ。ただし、これだけの量を一気にやるときは、特にそれが中央付近の大物を切り落とす場合、夢中になって自分がいつのまにか倒すべき獲物の真下にいたなんてことがないよう、格別の注意が必要である。できればクルマやその他の道具類なんかも遠くに退避させておいたほうが良い。
―怖い思いをしたはりモグラさん(34歳)の日記より―

ちなみに作製に要した費用はたったの300円だ(それと家に転がっていた針金と物干し竿と突っ張り棒)。
知恵と根性さえあれば、危険な思いをして命がけで屋根に登ったり(そして落ちたり)、何十万もかけて屋根に追加工事をしたり(そして雨漏りしたり)、庇部分に電熱線を這わせてランニングコストをかけたり(ショートして壊れたり)する必要はないのである。

以上、今回もミッション完了!(^○^)


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コメント(8件)

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へぇ〜〜〜、なるほどのこぎりなんだ〜。
雪を切る!って感じなんですね。それでもって300円って言うのがすばらしい!!

屋根に上っている間に切り終わっちゃいますよね。ここのところ屋根の雪下ろしでケガをされる方がたくさんいらっしゃるようなので、この方が安全だ〜。
ところで切った雪はうまいこと自分自身にかぶらないように落ちてくれるのかな。。。コツがあるのかな?
haru
2008/02/19 20:09
雪庇バスタードソード!
早速、我が家でも作らせてもらいますね。
ネタにもなりますし、アランドロン不在でしたぁ
ガトちゃん
URL
2008/02/19 22:45
>haruさんへ

まあ札幌なんかの場合ですと、屋根の雪といってもせいぜい1メートルも積もることはないので、雪降ろしまで必要だとは思えません(事故のリスクを考えると)。
haruさんの地域まではどうかわかりませんが。

落ちてくる雪を避ける方法としては、とにかく真下から見上げて作業しないこと。
つまり、ソード(笑)を作製する際、少々長めに作っておいて、若干斜め方向から雪庇にアプローチできるようにしておくのがよいです。一見、力が入らなさそうですが、実際よほど放置されてた雪庇でもなければ、大した力を使わずとも地道にギコギコすれば意外にサクサク切れてくれます。
あとは横着せず、できるだけ細かく切れ目を入れて、小さく小さく落としていくことですね。

私のように「ぷよぷよ○連鎖」みたいなダイナミックさを期待し、隕石のような巨大な塊を落下させて、轟音と辺り一面雪煙を巻き上げるなどご近所様の迷惑となってはなりませぬ(笑)。
はりモグラ
2008/02/20 08:59
>ガトちゃんさんへ

おお!そうですか!
同調してもらえますか!?
ガトちゃんさんは器用そうですから、きっと素晴らしい業物を一振り拵えてくれることでしょう。

巷のホームセンターで売ってるような「雪庇落とし」とは、一味もふた味も違うことがおわかりになると思いますよ。
って私が考案したわけではないですが(笑)。

これは勘ですが、あの程度の市販品の「雪庇落とし」でも結構な値段がつけられて売られてるくらいですから、この「雪庇バスター(ードソード)」をより完成させて売り込めれば、またたくまに小金持ちくらいにはなれること間違いなしと思います。

私ですか? 私はやりません。アイデアはネタに捧げてますから(笑)。
はりモグラ
2008/02/20 09:15
こんにちは〜(^^)

あなた、、、面白すぎます!(笑)
Mちゃん
2008/02/20 23:37
>Mちゃんへ

すべての感情が凝縮されたコメント、ありがとうございます。
お褒めに預かり大変光栄です。

また今日も天気は荒れ模様ですね。
ふぉっほっほっほ。腕が鳴るぜ(笑)!
はりモグラ
2008/02/21 08:49
はりモグラさんが「雪庇バスタードソード」を持って雪庇と格闘している姿を思い浮かべながら、面白可笑しく読ませていただきました…が、これってあまり笑い事ではないですよね?(^^;
楽しい記事を期待しておりますが、作業中の怪我などには十分お気を付け下さい。

「雪庇バスタードソード」
もし、近所のホームセンターでこの名前で販売しているのを見かけましたら、きっと購入しますよ!
もっとも、こちらでは"雪庇"でなく"高枝"バスタードソードという名になりそうですが。
とも
URL
2008/02/24 23:02
>ともさんへ

コメントありがとうございます。
すごいでしょ?北海道の冬。

タイムリーな話題ですが、この週末は新千歳空港からの発着便が全て止まり、乗客らは空港で夜を明かしたりしていました。
また、幹線道路でも渋滞が相次ぎ、札幌近郊では1キロ進むのになんと5時間!だったそうです。
もちろんその間にも雪は降り続き、おりからの強風のためにあちこちに吹き溜まりができ、不幸にも吹き溜まりの中に埋もれてしまった車中の一名がお亡くなりになったそうです。山の中じゃなくて、国道の上ですよ!

翻って「雪庇バスタードソード」(我知らず定着してしまった…)使用中による怪我ですが、確かに気をつけねばなりません。もっともあらゆる危険な作業(およびバイト)を経験し、プライベートでも何度も死にかけたはりモグラですから、危険回避に関しては通常人の倍くらい鼻が利きますのでご安心下さい。反対にこの記事を読んで迂闊に真似をして怪我をされる人が出るのが心配ですね。

「高枝バスタードソード」?
そりゃ「高枝切りバサミ」でしょうよ(笑)!
はりモグラ
2008/02/25 12:52

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